行政視察
令和元年7月17日、いしかわ若手議員の会で、兵庫県三木市の社会福祉法人 三木市社会福祉協議会 ボランタリー活動プラザみきに視察に行ってまいりました。 稲見秀行事務局長、坂本幸枝副所長にお話を聞かせていただきました。
まず、驚いたのは、ひとつひとつのこだわりについて。ボランティアセンターではなく、ボランタリー活動プラザであることから。ボランタリーとは、自主性、自発的な要素を含む形容詞。つまり、そのような自発的な活動を支える場所であることを意識しておられるとのこと。そして、広めたいのはなによりもボランタリーな気持ちであることを強く訴えられました。
また、行政ではなく、なぜ、社会福祉協議会なのか、という点は、行政が地域の声を聴く必要があると考えて立ち上げた市民協議会が失敗した経緯があると。人事異動のある行政職員の限界もあり、社会福祉協議会がベースになっているとのこと。また、地域ごとの特性がちがうため、行政で一律の対応での限界。ファシリテーションを確立する課題の解決など、様々なことを考慮して、そうなったとのこと。
また、よくある市民の住民データ(年齢、住まい、町の情報等)を住民主体でつくってもらう取り組みは、実際の少子高齢化の現実に、住民の皆さん自身がしっかり現実的に把握してもらうため、とのこと。それらのひとつひとつの取り組みの結果として、社会活動の参加率の向上につながり、町の問題を自分事と捉える雰囲気が醸成されているとのことでした。
翌日は、神戸市の防災未来センターに行ってまいりました。阪神淡路大震災を風化させないため、また、多くの震災や自然災害に対応するための様々なポイントも示されており、有意義な視察になりました。自分たち以外にも多くのご来館者がおられました。
お忙しい中、ご対応いただいた稲見様、坂本様、また職員の皆様、防災未来センターの職員、ボランティアの皆様、ありがとうございました。
文責:金沢市議会議員 熊野盛夫