森林環境譲与税についての勉強会
2019年12月21日
研修
令和元年7月12日、いしかわ若手議員の会の総会と森林環境譲与税についての勉強会を開催しました。講師には、一般財団法人 日本熊森協会の室谷悠子会長をお招きしました。
この森林環境譲与税を勉強会のテーマに選んだのは、県ではなく、市町の自治体が主体となって使途を決めるため、いしかわ若手議員の会の共通テーマにもふさわしいと思われたからです。
日本熊森協会は、実践的な森林保護活動団体ですが、戦後日本が一貫してスギ・ヒノキの人工林の植栽を推進してきた影響について危惧され、森林環境譲与税の法律案に何項目かに渡り附帯決議を盛り込む積極的な活動もされています。
また、林野庁も、これまでは、スギ・ヒノキの人工林政策推進で一貫していたけれど、昨今の自然災害の大型化に伴う森林の崩壊に危惧して、方向転換しているとのことでした。
その対策として、森林本来の水源機能拡充のため、広葉樹への植え替え、そのモデルプランの作成や、実際に行っている状況、また、ここ近年の豪雨災害の現場の写真などを見せていただきました。
そして、この勉強会を受けて、金沢市が面積の6割が森林であり、県内の森林行政の中心でもあることから、金沢市長に対し、持続可能な森林環境政策に対する予算要望を、いしかわ若手議員の会の金沢市議5人で、熊森協会石川支部の方々とおこなってきました。市長も、その重要性に理解を示し、同じベクトルです。とお話しくださいました。
室谷会長はじめ、熊森協会の皆様、お時間頂きました山野市長に感謝申し上げます。
文責:金沢市議会議員 熊野盛夫